コロナウイルスの影響で外出自粛が続いています。復帰に向けて保育課に行ったり、保育園の下見に出かけたいという人も多いと思いますが、いまできることって何なんでしょう。
保活はいつから動き始めればいいのか
復帰を考えている時期にもよるのですが、多くの方の保活は4月入園に向けて進めていくと思います。それはなぜかというと、4月、一斉入園(進級)の時期でないと、なかなか保育園の枠が空かないから。
4月入園の場合、11月~12月の申込締切に向けて、秋(9月~10月)に受付が始まります。そこに向けて、夏(早い人は6月ごろ)から動き始めていきます。
というわけで、緊急事態宣言が出された4月、5月は、幸いにも保活のオフシーズンといえます。何も動けなくてヤキモキする!という人もいるかもしれませんが、大丈夫。例年でも4月、5月は、いちばん保活タスクが少ない時期です!
実際いま、保育園の見学はできるの?
すべての自治体がそうだと断言はできませんが、結論から言うと、緊急事態宣言が出されている現在、見学はできません。
保育園はいま、在籍園児の登園でさえ自粛を呼び掛けて、保育園になるべく人を入れないようにしています(連れていく保護者は1人だけ、などといわれているところも)。保育士さんの安全を守るため、出勤する人数や勤務時間を減らしているので、見学に対応できる職員もぐっと減っています。
保育園にとっては残念ながら、次年度入園者の見学対応という仕事は「不要不急」。大事なことではあるけれど、タスクとしての優先度はあまり高くないので、外部から人を入れることは稀でしょう。
次月に保育園入園しないといけない!というひっ迫した状況のときは?
「次月にどうしても保育園に入園しないといけない。いまどうしても園内を見ないと申込ができない」というひっ迫した状況なら、園や区に電話相談すれば受け入れてもらえることはあるかもしれません。
それでも見学NGとなる可能性は、大いにあります。
もし見学ができなかった場合、まずはその保育園に通っている/過去に通わせていた/見学に行ったことがある とう人を探しましょう。口コミがあれば安心です。
また、公立の認可保育園であれば、最低限の保育の質は確保されているといっていいでしょう。どの保育園が評判がいいのかわからないという中で、園内を見学せずに選ぶなら、私は迷わず公立を選びます(私立は違いがありすぎるので、見学せずに選ぶにはけっこう博打かも…? 保育課の人のおすすめや、周囲のいい評判があれば大丈夫だと思いますが)。
以下の2つの条件なら、見学ができなくてもある程度の推測が可能です。
- ① 立地(通いやすいかどうか、登園時間は短くてすむか、近隣に子どもがお散歩しやすい公園はあるか、周辺の交通事情はどうか、お散歩ルートの交通事情はどうか)
- ② 外観(運動施設はあるか、遊具や保育の道具は丁寧に管理されている、か、門扉や施錠など安全性はどうか、古くてもキレイにされているか)
見学ができない中、どうしても保育園を選ばねばならない事情がある場合は、立地と外観から、できる限りたくさんの情報を読み取ってください。実際に保育園まで足を運べば確実ですが、それも難しい場合はGoogle mapでもある程度推測できます。Google mapのストリートビュー機能で、外観チェックも可能ですよ!
認可外保育園を見学せずに入園するのは危険?
結論からいうと、危険。
認可外保育園がすべて危険といっているのではなく、認可外保育園の在り方として、保育士資格を持っている人の数が認可に比べて少ない(厳格な基準がない)ところをまず知っておいていただきたいです。
認可外保育園は、ほんとうに保育の質がバラバラです。すごく心のこもった保育をしてくれるところもあるけれど、そうでない園は、認可保育園より多いってことを知っておいてほしい!(奥歯にものが挟まった言い方して申し訳ない!)
実際に園内を見て、何度もいろんな場面(遊び、食事、お昼寝など)を見学して、納得できれば入園してもよいかな…という感じで、慎重に選ぶ必要があるのが認可外保育園です。
もしどうしても来月から復帰しないといけない、しかも認可外保育園しか空いてない!というときは、リスクを十分に念頭に置いたうえで、「うるさい保護者」となって子どもに注意を注いでもらったり、保育時間を極力減らすなどの自衛手段も必要かもしれません。
認証保育園、企業主導型保育園は、認可外よりも保育の質が保証されている
その点、「認証保育園」(都の独自制度)や「企業主導型保育園」(国の事業)は、設置基準が認可保育園(小規模保育園)に準じているところが多いです。
新規の園児受入をしている保育園は少ないかもしれませんが、 認可外保育園の中では「認証保育園」「企業主導型保育園」は、ある程度安心して預けられる保育園なのではないでしょうか。
基準がきちんとしているからといって保育事故が確実に防げるわけではないですが、「感染防止のため見学ができない」という状況で、来月にも預けるところを探さねばいけない、でも認可は空いてない、という非常事態下なら、私は認証か企業主導型を選ぶと思います。
今年はいつ頃から保活を始められる?
非常事態宣言が解除されても、保育園の「外から人を入れない」という動きは当面続くことが予想されます。
これはあくまで予想ですが、今年度は個別の見学を廃止して、「見学会」のような形でまとめて入園希望者を受け入れる、という園も出てくるかもしれません。
保育園の見学受け入れが再開されるまでは、保育課で保活の状況を聞くことと、口コミ情報を集めることが、保活のメインになると思っておきましょう。
児童館や保健所の子育て支援イベントなど、赤ちゃん連れの仲間が集まる場所が再開されたら、そこで「保活友達」を作って情報交換をしていくのが確実です。第2子、第3子で保育園に詳しい先輩ママもきっといるはず! 連絡先を交換していろいろと聞かせてもらいましょう。
条件は、みんな同じ! 心折れずに育児を楽しんで。
外出自粛を受けて、保活ができない…。日にちだけが過ぎて、じりじりと焦ってしまう…。そんな風に感じている方も、いらっしゃるかもしれません。
(これまでの保活講座では、4月時点で「何もしてない!」と焦っている人が複数いたのですが、全然大丈夫でーす★ とお伝えしてきました)
なにしろ、コロナウイルスの影響を受け、9月入学も検討されているという状況です。保育園の入園だって、どうなることかわかりません。
例年だと、育休明けの5月頭には確実に復職していないと保育園退園!…という自治体がほとんどでしたが、今年は特別措置が取られ、復職までの猶予期間がどんどん伸びている状況です。
今年の保活は、状況に合わせてどんどん変わる。
大丈夫です。きっと悪いようにはなりません。「今年はレア年度だから、例年のセオリーにはとらわれない!」。それだけ頭においておけば、保活恐れるに足らず!です。
不安な時は、愚痴、聞きます! オンライン相談からご連絡くださいね。