1965年に日本で初めて刊行された育児月刊誌『赤ちゃんとママ』。
以前は保活ライターとして執筆させていただきましたが、今回はライターとして日本初の「母乳バンク」の取材に行ってきました。
NICUの赤ちゃんの命をつなぐ
母乳には、小さく産まれた赤ちゃんがかかりやすい感染症、病気のリスクを下げる効果があります。
小さく産まれた赤ちゃんがかかりやすい感染症=壊死性腸炎。極低体重の赤ちゃんは腸の発達が未熟なので、低体重や普通体重で生まれた赤ちゃんならOKのミルク(牛由来)も、なかなか消化できないとのこと。
出産してすぐに母乳が出るのはなかなか難しいため、その間の「つなぎ」として、全国から寄付された母乳を安全に殺菌処理・保存した「ドナーミルク」を使うわけです。
その取材のため、母乳バンク設立者の水野先生を訪ねて、昭和大学へ。また、実際の母乳バンクでの処理の現場を取材させていただくため、日本橋にある母乳バンク(ピジョン社の1Fにあります)にも取材に行きました。
ドナーになるためには、厳しい審査が必要です。まず対象者がそもそも、母乳が出ている生後6カ月までのママのみ。さらに、服薬をしていないか、健康状態はどうかといった厳しいチェックを通過し、衛生的に搾乳された母乳だけが、手間暇をかけて殺菌処理され、ストックされています。
他の先進国が当たり前になっている母乳バンク、日本ではまだまだ立ち遅れています。でも、母乳バンクのドナーミルクを使うことで、救える命はたくさんあります。
母乳の寄付は難しくても、活動を支援するための寄付という形で、私たちも貢献することができます。
気になる方、支援したいという方は、ぜひぜひチェックしてみてくださいね!