保活とは

【保活はつらいよ】保活の何が大変か?

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【つらさ①】行きたいところに行けない

まずは残念なお知らせから。

現状、保育園は選べません。よほど保育園が充足している自治体でない限り「選ぶ」ということはほぼ不可能です。

預けたいところに預けられない――。これが、保活のいちばんしんどいところではないでしょうか。

保育園は、子どもが最長で6年間を過ごす場所です。0歳から6歳という、心の発達にも体の発達にもとても大事な時期を託す場所でありながら、ここに入れたい!と感じた園に入れることができない、「選べない」というのが、つらい。

人生いろいろあるけれど、基本的には行きたい学校に進み、したい職業を選び、好きな服を着て、好きな人と夫婦になり、住みたい街や家を選んできた私たち。

選ぶという自由の中で生きてきた私たちが、保育園に限っては選ぶことができないなんて…。そこが保活のつらいところです。

選考指数が高い人から入園調整がなされる保育園

認可保育園は、夫婦それぞれが働いている日数・時間によって与えられる「基本指数」と、各家庭の事情を指数化する「調整指数」の2つを組み合わせた『選考指数』によって決まります。

この『選考指数』が高い人から、行きたい保育園を選べる仕組みになっているのですが……。保育園というのは基本的に、ひっじょーに!狭き門です。

0歳児は6人、1歳児は2人、など、各クラスごとに入園可能な定員が決まっていて、このわずかな枠の中に入れるかどうかは、その保育園を申し込んだ他の人の指数が高いか低いかによって、決まっちゃうのです。

受験だったら、頑張れば入れたのに

高校や大学の受験であれば、自分の努力次第で入ることができました。でも保活は、そもそも「頑張ることができるノリシロ」がない。毎日保育課に通ったからといって、めちゃくちゃ保育園について勉強したからといって、入園は有利にならないのです。つ、つらい。つらすぎるぜ。

【つらさ②】小さい赤ちゃんがいつも!一緒!

保活講座を始めた5年前に比べて、最近は本当に妊婦さんの参加が増えたなーと思います。

お腹が大きいときにアチコチ動くのは大変だけど、基本的に自分のペースで歩けて、自分のペースで夜更かしできて、納得いくまで調べものができる妊娠期。

この時期から動き始めるのは、大変そうに見えて、意外に合理的です。

いつ暴発するかわからない赤ちゃん爆弾

0歳児入園を考えている人は生後2~3か月から、1歳児入園の人でも生後6~7か月ごろには、保活の情報収集を始めている人が多いように感じます。

さて、この月齢の赤ん坊が、20分30分という長い時間、自治体の窓口でじっとおとなしくしてくれているでしょうか。

はい、答えは「NO」です!

決めつけてすみませんね。もし、おとなしくしてくれるお子さんだったとしたら、おめでとうございます。あなたは超ラッキーな人です。

保活あるある① いいとこで赤ちゃんがぐずる

「〇〇保育園の現在の待機人数は…」とか「〇〇地域の競争率は…」とかいう、一番聞きたいネタのところで「ワーン!」と大泣きする。定番中の定番あるあるですね。混んだ窓口で数十分待って、やっと通されたというタイミングでウンチをやらかす。まあまあ、いますね。いるね。うん。確実に。

保活あるある② 調べものを始めると赤ちゃんがぐずる

授乳しながらスマホで保育園情報を検索する。育児書的にもビジュアル的にも、かなりスレスレの微妙な行為ですが、こういうお母さん、多いと思います。ほんと。だって、授乳中が一番静かだから(笑)。で、気になることをもうちょっと調べたいな!と思った瞬間に、なぜかぐずりだす。これはもはや、赤ちゃんの原始性能だと思わないとやり切れません。母親の興味が自分以外のものに注がれることに、赤ちゃんは本当に敏感です。どんな高感度センサー積んでんだ!

保活あるある③ 保育園見学日が雨 or 猛暑

ただでさえ赤ちゃん連れの外出は大荷物になりがちですが、雨が降ると…(お察し)。保活は夏頃から動き始める人が多いため、思わずゲル化しそうな猛暑の中で、赤ちゃんに厳重な暑さ対策を施しつつ、保育園見学に出かける人も少なくありません。ああ何故にこんな苦労をせねばならぬのか…。そしてこれがなぜか、本命の保育園の見学日に限って悪条件が重なるというのも、あるある。なんで?どういうこと?

保活あるある④ 書類の記入が中途半端なまま放置される

赤ちゃんがお昼寝をしている隙に…と、息をひそめて書類を書き始めたあなた。あれ、夫の携帯番号って何番だったっけ?と、テーブルの上にペンを置いた「カチャン」という音で、なぜか赤ちゃんは目を覚ますのです。ウソでしょ! かくして、中途半端に記入された書類はそのまま放置され、次に書こうとしたときには「何をどこまで進めてたんだっけ…?」と、脳みそを掘り起こすところからスタート。ああ、なんて非効率!

保活はパートナーと。赤ちゃんを預けるのも大事!

平日に自由に動けるから… という理由で、保活の多くを育休中の女性が担ってしまいがち。

でも、共働き家庭では、育児の当事者はあくまで夫婦です。ママが職場復帰したあとも、お互いに支え合いながら働くために、パパも保活の中心者として「あえて」関わりましょう。

保活あるあるでさんざん茶化してしまいましたが、小さい赤ちゃんを抱えての保活は本当にストレスがたまります。何事も中途半端のままで、いっこうに進んだ感がない! これを払しょくするためには、赤ちゃんをちょっとだけ誰かに預かってもらうのがオススメです。

パートナーや祖父母に2~3時間から半日ほど預かってもらうだけでも、作業がぐいぐい進むはず。

この機会に、ベビーシッターやファミリーサポートなどの育児支援サービスにデビューしてみるのもいいですし、自治体によっては生後6か月以降なら保育園の一時預かりがOKというところも多いようです。

赤ちゃんと保活を、一人で抱え込まないこと! 心に刻み付けて保活を進めてくださいね。

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